Seeed K.K.の松岡です。
Seeed Studio XIAO ESP32C3のBazaarページの「Powerful ESP32-C3 SoC and U.FL antenna provided that supports WiFi/Bluetooth connection over 100m.」と書かれている部分が気になっています。100m以上の距離で通信できるようですが、本当に通信できるんだろうか?見ているだけではスッキリしないので、実験してみましょう。
本記事は、技適マーク付与前のSeeed Studio XIAO ESP32C3を、技適未取得機器を用いた実験等の特例制度に届出した上で動かしています。
実験方法
Seeed Studio ESP32C3からWi-Fiを経由してインターネット上のwww.google.com
にPingします。そのときの、Wi-FiのRSSIとPingのラウンドトリップ時間を取得、良好に通信できているか確認します。100mの距離は屋外で確保することにします。手元にある一番強そうなWi-FiアクセスポイントOrbi AX6000を2階の窓際に設置しておき、Seeed Studio ESP32C3(とPC)を屋外へ持ち出して100mの距離を確保します。
Seeed Studio ESP32C3のアンテナは、PC本体の金属の影響をならべく受けないように、Seeed Studio ESP32C3を厚紙の先端に貼り付けてニョキっと伸びるように固定しました。怪しさがすごい。
Seeed Studio ESP32C3とPCの持ち歩きセット:
Seeed Studio ESP32C3のコードは、実験用に作りました。Ping通信はESP32Pingライブラリを使用しました。
実験結果
左がRSSI、ラウンドトリップ時間です。
RSSIは、距離が離れるにつれ小さくなりました。100m超でもWi-Fi接続が切れることはありませんでした。
ラウンドトリップ時間は、20mの距離までは20~30ミリ秒程度の範囲に収まっていましたが、50mを越えると遅いときがちらほら発生しました。100m超では、100ミリ秒程度のときもありました。Ping自体が通信できない(ロストした)ことはありませんでした。なんとなく、、、実験している横を自動車が通ると遅かったような、、、気がします。
まとめ
- Seeed Studio XIAO ESP32C3、100m越えでもWi-Fi通信できた。
- 50mを越えると応答時間がバラついた。
変更履歴
日付 | 変更者 | 変更内容 |
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2022/8/23 | 松岡 | 作成 |