reCameraのワークスペースが表示できないときの対処法

Seeed K.K.の松岡です。

昨日、SeeedJPUGのreCameraハンズオンが開催されました。reCameraを実際に触っていただき、いろんなご意見を聞くことができました。参加者ならびにスタッフの方々、ありがとうございます!

その際、「Windows 10だとUSB経由のreCamera接続ができない。」「ワークスペースが表示されない。ダッシュボードもなんだかおかしい。」という現象がありました。その場でササッと対処できず無念。むぐぐ...。

そんなわけで、2つ目の「ワークスペースが表示されない。」事象と対処法を調べました。

事象

ワークスペース(/#/workspace)のNode-REDが表示される部分が表示されない。エラーが出るときもある。

ダッシュボードもなんだかおかしい。 Previewの画像が出ないし、アイコンの画像?が表示されていないところもある。

原因?

Node-RED起動→過負荷フロー実行→Node-RED再起動、と、過負荷状態を永久ループしていました。 どうやら、負荷が高くなってしまうフローをデプロイすると、こうなってしまうようです。

解決策

フローを変更、、、としたいところですが、ワークスペースが表示されないので変更することができません。😢

そのため、コマンドでフローを削除して対処します。

  1. ターミナルを開きます。

    ブラウザでターミナル(/#/terminal)を開くとか、適当なターミナルソフトでSSHに接続します。

    topコマンドを実行すると、過負荷なのがわかります。

  2. Node-REDのプロセスを停止します。

    ps | grep node-red | grep -v grepコマンドで表示されるプロセスをkillしますが、nodeプロセスだったりnode-redプロセスだったりします。また、時間経過に伴いプロセスがころころと変わります。(再起動しているから?)

    プロセスが表示されなくなるまで、何回か繰り返し実行してください。

     $ ps | grep node-red | grep -v grep
      1256 recamera node --max-old-space-size=64 --expose-gc /usr/lib/node_modules/node-red/bin/../red.js --userDir 
    /home/recamera/.node-red
     $ ps | grep node-red | grep -v grep
      1155 recamera node-red
     $ kill 1155
    
  3. フローを削除移動します。

    flows*.jsonを移動します。(削除してもいいのですが、あとから見ることがあるかもしれないのでここでは移動で。)

     $ mkdir ~/node-red-backup
     $ cd ~/.node-red
     $ sudo mv flows*.json ~/node-red-backup/
    
  4. reCameraを再起動します。

     $ sudo reboot
    

無事、復帰しました。 フローは、reCameraのデフォルトのものに戻りました。

変更履歴

日付 変更者 変更内容
2025/5/19 松岡 作成