reComputer Jetsonの電源ボタン

Seeed K.K.の松岡です。
reComputer J1020には電源ボタンがありません。reComputer J1020を使い終えてシャットダウンした後、再び使うとき、電源のDCプラグを抜き差ししています。面倒だし、DCジャックが壊れそうで心配です。J14コネクタに部品を追加したらボタンで電源ONできるようになりましたので紹介します。

reComputer Jetsonは電源供給で即OS起動

reComputer Jetsonは、DCプラグ(J1010はUSB Type-C)を接続して本体に電源が供給されると、自動的にOSが起動します。シャットダウンするとOSが停止して電源OFFしました。
この状態で電源をもう一度ONするには、DCプラグを抜いて、差さなければいけません。ちょっとしたことですが、面倒だし、DCプラグの抜き差しを繰り返すことでDCジャックが壊れたり、DCプラグの付け根のコードが断線してしまうのではないかと心配になります。

  • DCプラグ接続でOS起動。
  • 電源OFFからONはDCプラグ抜き差し。

Button Headerで挙動を変えれる

実は、この電源ONの挙動を変えることができるんです!
reComputer JetsonのキャリアボードにButton Header - J14というピンヘッダーがあり、ここのPin5とPin6をジャンパーピンで短絡しておくと電源供給してもすぐにはOSが起動しなくなります。OSは、Pin11とPin12に繋いだボタンを押すと起動します。

JBUTTONS基板

Button Header - J14にある、リカバリーモードへ遷移するスイッチやシリアルコンソールも時々使うので、ボタンやスイッチ、LEDが載った基板「JBUTTONS」を作りました。

  • 電源ON/OFFの状態をLED表示。
  • 電源ボタン(赤色)とリセットボタン(黄色)を提供。
  • 自動電源オンの有効/無効スイッチ。
  • リカバリーモードのスイッチ。
  • シリアルコンソールをFTDI TTL-232R-3V3ケーブルと接続するピンヘッダー。

いまのところSeeedで製造、販売の予定はありません。
回路図とガーバーデータ、3DデータをGitHubに置きました。ぜひ作ってみてください。

github.com

変更履歴

日付 変更者 変更内容
2022/8/26 松岡 作成