Seeed K.K.の松岡です。
Wio Terminal販売開始(2020年5月)と同時に、Wio Terminalの外付けバッテリー「Wio Terminal Battery Chassis」が発表されていましたが、日本では入手できない状況が長く続いていました。
このたび、「Wio Terminal Battery Chassis」がリニューアル、「Wio Terminal Chassis - Battery」という名称で発売、日本でも購入できるようになったので、製品紹介します。
Wio Terminal Battery Chassisとは?
Wio Terminalにはバッテリーが内蔵されていません。USB-Cコネクタから給電か、裏のGPIOヘッダにDC5Vを給電しないと動かないので、屋外でちょこっと利用したいときなどに不便でした。
Wio Terminalのオプション製品、Wio Terminal Battery Chassisは、650mAhのLiPoバッテリーと充放電回路を搭載していて、Wio Terminalの背面にドッキングすることで電源を接続できない環境でもWio Terminalを動かす製品です。 また、Groveコネクタを6つ付いていて、Wio Terminalにより多くのGroveモジュールを接続することを可能にします。(Wio TerminalにはGroveコネクタが2つ)
このWio Terminal Battery Chassis(SKU#103990463)、日本では入手できませんでしたが、海外で購入することができました。 弊社Bazzar(中国通販サイト)で$9.90。送料よりも安いですw
現在は、BazaarではOut Of Stock扱いで入庫する予定は無いです。新しいWio Terminal Chassis - Batteryを買ってください。
新! Wio Terminal Chassis - Battery
リニューアル製品は、製品名が変わって「Wio Terminal Chassis - Battery (650mAh)」(SKU#103990564)と言います。
左が旧で、右が新。パッケージが違うw
外形は新旧変わらないです。
裏に、小さい穴が2つと、なにか黒い丸いものが。
黒い丸は押しボタンで、これをプッシュするとバッテリーからWio Terminalの電源供給をON/OFFできます。バッテリーの付け外しや保管時はOFFしましょう。バチっとなるので。
小さい穴2つはバッテリーの動作状態を表示するLEDです。1つはWio Terminalへ電源供給している「放電」を示すオレンジLEDで、もう1つはバッテリーの「充電」を示す緑LEDです。充電が緑色なのは違和感ありますが、、、中国だと一般的なのか?
機能的な新旧比較は、資料がありました。
Fuel gauge measuresとか面白そうですね。
使ってみた感じ
充電
バッテリーが空の状態から、フル充電してみました。
最初の充電電流は0.58Aで、緑LEDが点灯。充電完了すると緑LEDが消灯しました。
充電時間は約1時間40分で、約570mAh入りました。
放電
Wio Terminalにドッキングして、バッテリーの押しボタンをプッシュ。オレンジLEDが点灯。Wio Terminalの電源をONすると、正常にプログラムが動き出しました。
Wi-Fi 5GHz通信するプログラムを動かしてみましたが、とくに問題なく通信できました。
2秒間隔にAzure IoT Centralへ加速度を送信し続けてみたところ、4時間19分動いていました。
最後に
新旧、見た目はそれほど違いありませんが、内部は大幅に設計変更しています。結果、値段が若干高くなってしまいましたが、安心して使っていただける製品になりましたので、ぜひ手に取ってお楽しみくださいませ。
参考
変更履歴
日付 | 変更者 | 変更内容 |
---|---|---|
2020/12/9 | 松岡 | 作成 |