Seeed K.K.の松岡です。
本日、Seeed本社からreTerminalが発表されました。
製品コンセプトとポイントを書いておこうと思います。
reTerminalとは?
4/15にSeeedが発表した、工業用IoT端末ハードウェアです。
Seeed製品の多くは基板むき出し状態です。価格が安くて助かるのですが、オフィスや工場で使うには少し不安がありました。タッパー容器やプラスチックケースを加工して、基板を収納して使用しているという話をときどき聞きます。
reTerminalはオフィスや工場で安心して使える製品ということで、専用のケースを設計し、画面表示やタッチパネル、インターネット接続といった、IoT端末に求められる機能を一体化しました。また、用途に応じて機能を拡張できるように、背面に拡張コネクタを用意しました。
ハードウェア
心臓部は、Raspberry Pi Compute Module 4を採用しました。Compute Module 4は、みんな大好きRaspberry Pi 4 Model Bの組み込み用途向け製品です。ストレージにeMMCを使っているものが選べるので、だいぶ安心感があります。
ユーザーインターフェースは、全面に5インチディスプレイとタッチパネルです。さらに、パッと操作が可能なボタンとLEDがいくつか付けました。
ネットワークは、側面の有線イーサーネットで接続可能です。また、Wi-Fi/BLE付きCompute Module 4を使えば、無線も使うことができます。また、一部の人には嬉しい、セキュリティチップを内蔵しました。
本体だけで機能が足りないときは、独自に拡張できるよう、側面にRaspberry Pi 40ピンGPIOコネクタと、背面に独自の拡張コネクタを用意しました。
- 心臓部
- Compute Module 4
- ユーザーインターフェース
- 5インチディスプレイ + タッチパネル
- ボタン
- LED
- ネットワーク
- 有線イーサーネット
- Wi-Fi(Compute Module 4 次第)
- セキュリティチップ
ソフトウェア
Raspberry Piの豊富なソフトウェアが利用できます!!
Raspberry Piの豊富なソフトウェアが利用できます!!
Raspberry Piの豊富なソフトウェアが利用できます!!
製品ラインナップ
reTerminalにCompute Module 4が含まれているか否かや、Compute Module 4のRAMサイズ、eMMCサイズ、Wi-Fi/BLE有無で、いくつかバリエーションが考えられます。
現時点の販売予約は、
- reTerminal(Compute Module 4入り) - RAM 4GB, eMMC 32GB, Wi-Fi/BLE有り
のみです。
そして、Compute Module 4のWi-Fi/BLEが技適をパスしていないので、そのまま日本で利用することができません。(ガーン)
日本で使えるようになるの?
日本で使える製品ラインナップを出す予定です。
いつ?どのような製品?かは、まだ決まっていません。
ありえそうな製品は、
- reTerminal(Compute Module 4無し)
- reTerminal(Compute Module 4入り) - Wi-Fi/BLE無し
- reTerminal(Compute Module 4入り) - Wi-Fi/BLE有り(with TELEC)
です。
お話しできるようになったら、ブログで告知したいと思います。
リンク
- Seeed Unveils Its First Raspberry Pi-powered Human-Machine Interface Device @SeeedBlog
- Raspberry Pi Compute Module 4を採用した新製品「reTerminal」を発表
- reTerminal – A Raspberry Pi CM4 based 5-inch HMI Terminal @cnx software
- reTerminal @SeeedBazaar
変更履歴
日付 | 変更者 | 変更内容 |
---|---|---|
2021/4/15 | 松岡 | 作成 |
2021/4/15 | 松岡 | リンクを追加 |
2021/4/26 | 松岡 | リンクを追加 |