Raspberry Piを使ってHDMIカメラを作ってみた

こんにちは。最近、ご多分に漏れずATEM Miniを買ったSeeedの坪井です。

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ウェビナーをしたりYouTubeで配信をするときにHDMIスイッチャーがあれば良いなぁと思って、ついポチっと購入をしてみました。 スライドを表示しつつ、ピクチャーインピクチャーで喋っている人を映すとか、デモのときに手元カメラに切り替えるとかできたら便利ですよね。で、届いたのですが、手元カメラに使えるような小型のHDMIカメラを持っていません。みんなカメラは何使っているんだろうと思って調べてみると、一眼レフなどにHDMIを出力させたり、ZOOMのQ2n-4Kを使ったりしているみたいです。で、Q2n-4Kを買おうと思って探してみたのですがどこも品切れです。悲しい。

そこで、ふとRaspberry PiのCSI端子にカメラを繋いで、HDMIに出力すれば良いんじゃないかということです。これだ!しかも材料は全て手元にあるので、追加投資ゼロです。

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ディスプレイに文字を表示する(その1) @WioTerminal

Seeed K.K.の松岡です。
ここ1ヵ月ほど、Wio Terminalをイジっていました。Wi-Fiあたりを。
まだベストなパフォーマンスとはいえませんが、かなり改善できたと思います。この件については、また改めてブログに書きたいなと思っています。

Wi-Fiがひと段落したので、本ブログでWio Terminalのソフトウェア開発を数回に分けて紹介していこうと考えています。

今回はディスプレイに文字を表示してみましょう。

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Raspberry Piで産業用microSDのS.M.A.R.T.機能を使ってみた。

こんにちは。やっぱりSBCはeMMCが載っているのが好きな坪井です。

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でも、Raspberry Pi Compute Module 3+はメモリが1GB。8GBラインナップまであるRaspberry Pi 4 Model Bを使いたいときはあります。そんなときは、せめて信頼性の高いmicroSDカードを使いたいものですね。

そんなことを考えていたところ、ねむいさんのぶろぐで、TranscendさんのUSD230Iシリーズを知りました。しかもAmazonで買えちゃいます。この製品は、「SLCモード」で耐久性を高めているうえ、S.M.A.R.T. (Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology)というHDDとかSSDでお馴染みの自己診断機能も積んでいます。「SLCモードってなんだ?」って私と同様に思った方は、このtogetterをご覧ください。

www.amazon.co.jp

もともとインフラ屋をしていた坪井としてはS.M.A.R.T.サポートがツボに入ったので、TS32GUSD230Iを会社に領収書出して即買いしてしまいました。そこで、今回はRaspberry Pi 4 Model Bにこいつを装着してストレージの自己診断ができるRaspberry Piを作ってみたいと思います。

あ、TranscendさんのmicroSDが売れてもSeeed的には一円の売上にもなりませんので、せめてRaspberry Piの宣伝をさせてくださいm(_ _)m

www.seeedstudio.com

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Wio LTE Cat.1 + FreeRTOS

Seeed K.K.の松岡です。
ブログ久しぶりに書きます。最後に書いたのは4/28なので、約1.5ヵ月ぶり。
Wio LTE Cat.1、発売開始から2年以上経っていますが、いまだに根強い人気で多くの方にご利用いただいておりますありがとうございます。

seeedjp.github.io

Seeed K.K.では、手軽に開発ができるようArduinoプラットフォームを提供しています。(MbedやC#はどうなったんだというのは忘れてください) 最近はお試しのフェーズから実用のフェーズに移ってきたようで、スレッド/タスクを立ててコード可読性を良くしたいとか、平行に実行したいという話を聞くことが多くなりました。

そこで今回は、Wio LTE Cat.1でFree RTOSを動かす方法を紹介します。

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