ReButton v1.11リリース

Seeed K.K.の松岡です。
2018年10月からマイクロソフト社のイベントIoT in Actionでノベリティとして配布され、日本でも2019年7月から購入できるようになったReButton

本日、v1.11をリリースしました。
v1.8以降の変更点を簡単に紹介します。

v1.1~v1.7の変更は、こちらの記事を参照ください。
lab.seeed.co.jp

ファームウェアの変更点

v1.8~v1.11の変更は、次のとおりです。

バージョン 変更点
v1.8 センサーの測定値を定期的に送信。
- Grove - SHT31 (温度、湿度)
- Grove - SHT35 (温度、湿度)
v1.9 v1.8のバグ修正。
v1.10 センサーの測定値を定期的に送信。
- Grove - BME280 (温度、湿度、気圧)
- バッテリー電圧 (電圧)
v1.8のバグ修正。
v1.11 ステルスSSIDをサポート。

センサーの測定値を定期的に送信

v1.7でWi-Fi常時接続モードを追加しました。
これは、ReButton裏のジャンパーをショートして電源ONをキープ、Wi-Fi、Azure IoT Hub/Azure IoT Centralに常時接続しておくことで、ボタンクリック時にすぐにクラウドへメッセージを通知できるようにするものでした。

v1.8では、このWi-Fi常時接続モードのときにReButton裏のGroveコネクタに接続したセンサーの測定値を定期的にAzure IoT Hub/Azure IoT Centralへ送信する機能を追加しました。

利用できるセンサーは、

  • Grove - SHT31
  • Grove - SHT35
  • Grove - BME280

の3種類です。

送信間隔をTelemetry intervalに指定すると、定期的に接続されているセンサー値とバッテリー電圧を送信します。

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ステルスSSIDをサポート

こちらはgithubでpullrequestいただいた機能です。
(higuchi-toshio-intecさん、ありがとうございます!)

github.com

ReButtonのWi-Fi SSID設定は一覧から選択していました。
そのときに接続したいWi-Fi SSIDがキャッチできていないと一覧に表示されないため、ステルスSSIDや出先のWi-Fiを事前に設定するといったことができませんでした。

v1.11では、Wi-Fi SSIDの選択に「Other...」を増やし、これを選択するとWi-Fi SSIDを直接入力できるようにしました。

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変更履歴

日付 変更者 変更内容
2019/12/26 松岡 作成