SeeeduinoとArduino Unoの比較

Seeed K.K.の松岡です。
今回は、わたしも普段使いしているArduino互換ボード「Seeeduino」を紹介します。

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結論

Arduino Unoと比較してSeeeduino良いところ。

  • micro-BのUSBケーブルで接続できる
  • 3.3V/5V切り替えができる
  • Groveコネクタが載っている(I2C x2, UART x1)

Arduino Unoの方が良いところ。

  • マイコンチップ(ATmega328P)を交換できる

Seeeduinoとは?

Seeedが製造・販売している、Arduino Uno互換のマイコンボードです。
Arduino Uno bootloaderを書き込んで出荷しているので、購入してすぐにArduino IDEからスケッチを転送、実行することができます。
Arduino Unoと同じマイコンチップATmega328Pなので、ソフトウェアの互換性を心配する必要はありません(?)

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Arduino UnoとSeeeduinoの違いは?

ソフトウェアは互換ですが、ハードウェアは若干の違いがあります。
個々に見てみましょう。

USBコネクタがmicro-B

Arduino UnoのUSBコネクタはUSB Type Bですが、SeeeduinoはUSB micro-Bに変更しています。
出張など出先で「あっ!USBケーブル持ってくるの忘れた!!orz」となっても、誰かがケーブルを持っていたり、コンビニで購入できる可能性が高いです。

3.3V/5V切り替え

Arduino Unoのマイコン電源は5Vですが、Seeeduinoはスイッチで3.3V/5V切り替えができるようにしています。
最近は、3.3Vで動作するセンサーを使う機会が多く、Arduino Unoに接続するときはレベル変換したり抵抗付けたりと注意しないと、最悪、センサーを壊してしまうのですが、Seeeduinoの切り替えスイッチでマイコン電源を3.3Vにすれば、安心して接続できます。

Groveコネクタ(ちょっとだけ)搭載

Seeeduinoは、I2C(2個)とUART(1個)のGroveコネクタを載せているので、サクッとGroveモジュールを接続できます。

デジタル入力/デジタル出力のGroveモジュールは、I2C-Groveコネクタに接続してつかうことができますが、2個のI2C-Groveコネクタは並列接続されているため、デジタル入力/デジタル出力のGroveモジュールとI2CのGroveモジュールを接続して使うことはできません。このようなときは、Seeeduinoの上にBase Shieldを取り付けて対処します。

リセットボタンが横向き

Arduino Unoのリセットボタンは上から押す形ですが、Seeeduinoのリセットボタンは横から押す形です。
Arduinoシールドを重ねているときに、リセットボタンが押しやすいです。

ピンソケットの内側にパッド有り

Seeeduinoは、Arduinoピンソケットの内側に、全ピン、パッドを設けています。
テスターで電圧を調べるときに、テスターのプローブを当てやすいです。

マイコンチップは交換不可

Arduino UnoはDIPのマイコンチップがソケットに刺してあるので、マイコンチップが故障したときに簡単に交換できますが、Seeeduinoは交換不可です。

変更履歴

日付 変更者 変更内容
2019/10/11 松岡 作成